共につくる『学び合い』

新潟の高校で世界史の『学び合い』に挑戦中!教員6年目。

目線を合わせる

 最近の授業で試していることがあります。それは、「目線を合わせる」ということです。

 

 小さな子どもに対して話しかけるときに、こちらが立ち膝になったりして目線を合わせることで、心理的な安心感を与えることができると、ある本で読みました。それを生かして、授業中の生徒の「目線に合わせる」ということをしています。生徒がどのようなことを感じているのか、もっと近い感覚を共有してみたいと思い、始めて見ました。

 

 

 具体的には、生徒が座席に座っている目線に合わせて教室内を見渡してみたり、動き回っている生徒の動線を同じ目線で辿ってみたりしています。

 

 

 これらをすることで気づいたことはたくさんあるのですが、一番面白かったのが、「思っていた以上に、生徒は教員(私)の動きを見ているのだな」と実感できたことです。

 

 

 座席に座っている生徒の目線の高さに合わせるようにすると必然的にしゃがむことになるので、遠くの生徒からは私の姿が見えなくなります。そうしていると、数人の生徒が「あれ、どこ行った?」というように周りをキョロキョロし始めます。そして、私の姿を見つけると、「あ、いた」というような表情になります。

 

 

 このような生徒が「教師のボディランゲージ」を見ているのだろうな、と思います。改めて考えてみると、面白いな、と思いました。