共につくる『学び合い』

新潟の高校で世界史の『学び合い』に挑戦中!教員6年目。

プレーヤーの視点

 今日の授業中に、ふと気づいたことがあったので、まとめてみたいと思います。

 

 数年前の話になりますが、ある先生が越後『学び合い』の会で分科会を開かれた際、そちらに私も参加させていただきました。そのときに話をされていたのが、「『学び合い』における3つの視点」についてでした。その方によると、3つの視点とは、「コーチの視点」、「キャプテンの視点」、「プレーヤーの視点」の3つとのことでした。

 

 「コーチの視点」は、全体を俯瞰する視点。「キャプテンの視点」は、プレーヤー(生徒たち)を鼓舞する視点。「プレーヤーの視点」は生徒からの視点です。かなり簡潔にまとめたので、誤りがあるかもしれませんが、このようなことをお話されていました。

 

 その方は、これらの視点を時と場合によって使い分けているそうです。当時の私は『学び合い』を始めたばかりだったので、大変参考になったことを覚えています。

 

 

 それから数年の月日が経っていますが、この話の内容を今日の授業中に、ふと思い出したのです。それは、私が教室をうろうろしていたとき、たまたま空いていた座席に座ったときでした。

 

 生徒たちと同じ机に座り、完全に彼らの目線から教室を眺めたときに、ここ最近の私は、全体を俯瞰する「コーチの視点」や、必要に応じて生徒たちを鼓舞する「キャプテンの視点」は持っていましたが、「プレーヤーの視点」を持っていなかったということに気付きました。そして、今まで見ていたはずの教室の景色や教室内の雰囲気の捉え方が変わりました。

 

 まだそのときの感覚を言葉で表すことはできないのですが、何か「ゾクっ」とするような感覚がありました。この感覚は、何かのきっかけになるのではないかと思います。

 

 やはり、「初心忘れるべからず」とは良く言ったものです。これをきっかけに、改めて自身の在り方について考える機会を持てそうです。