共につくる『学び合い』

新潟の高校で世界史の『学び合い』に挑戦中!教員6年目。

2018越後『学び合い』の会 1日目

一昨日、昨日と越後『学び合い』の会に参加してきました。1日目は、中学1、2年生の英語での異学年『学び合い』を参観しました。


授業をされた木花先生による5分弱の「語り」の後、授業の開始と同時に動き出す生徒たち。そして、2年生の中でもトップランナーの生徒が、全体に聞こえる声量で、全体を鼓舞していました。この光景には圧倒され、開始30秒で泣いてしまいました。「異学年での『学び合い』は、役割が生れたり、責任感が生まれやすい」ということは聞いていましたが、想像以上でした。


その後は、お互いが叱咤激励しながら、全員達成に向けて頑張る姿が見受けられました。私は『学び合い』の授業における「活気があるけれども、穏やかな雰囲気」が好きです。今回の授業でも、その雰囲気が感じられました。授業見学できて、非常に良かったと思います。


ただ、同時に、私の授業における「違和感」も「確信」に変わりました。私の授業は、グループの固定化が進んでおり、「活気があるけれども、穏やかな雰囲気」が生まれていないのです。


原因はいくつか考えられますが、本質は、「一人も見捨てないことは『得』」という考えが、腹の底から理解できていないことに問題があると思っています。(以前のブログでも、このことについて書きました。)
tomonkey-521.hatenablog.com


この部分を打開できないと、私は先に進むことはできませんし、ただの「面白い授業」で止まってしまいます。解決するのが何時になるかは分かりませんが、しっかりと課題に向き合っていきます。



授業後は、先ほど授業に臨んでいた2年生と、参観者との授業検討会がありました。これは意外でしたが、授業を受けている生徒側の生の声が聞けたので、非常に有意義でした。中でも特に印象に残っているのは、以下の会話です。

質問:『学び合い』を始めた最初の頃はどんな感じでしたか?

生徒: 始めた頃は、勉強を頑張る人もいたけど、別の話をしちゃったり、遊んじゃったりしたりした人も出たりもしました。けど、そういうときは「クラス会議」で、「勉強するべきだから、ちゃんと勉強しようよ」みたいに議題に出して、みんなで解決しようとしてきました。


こうした意見を出し合える場があることや、本音を言い合える信頼関係であったり、非常に素晴らしいと思いました。彼らには、日々の課題を「自分たちで解決する力」が備わっていると感じました。


その後は、木花先生との授業検討を行いました。私は、「合同『学び合い』では無いときにどのような「語り」をするか」という趣旨の質問をさせていただきました。

これに関しては、

・いつも「語り」を行うと慣れてしまうので、普段はあまり「語り」はしない。
・ここ数回は、今日に向けての「語り」を行ってきた。
・その内容は、「10年後、20年後にこの学校があるか無いかは、皆さんの行動にかかっている。」


といった答えでした。

この答えを聞いて、「ビジョンの共有」が大事だと思いました。「自分たちの行動が未来に影響を与えている実感」と言えばいいでしょうか。まだはっきりと言語化できませんが、子どもたちに分かるレベルで「ビジョンを共有」できれば、もっと大きなスケールで授業を行えるようになると思いました。(イマイチまとまらないので、ここは改めて整理したいと思います)


懇親会は非常に楽しかったです。『学び合い』実践者でお会いしたかった方ともお会いでき、お話させていただけたのは、ありがたかったです。「すごい」と言われる方々には、その理由があると感じました。私も頑張ります。


長くなったので、2日目はまた後でまとめます。