共につくる『学び合い』

新潟の高校で世界史の『学び合い』に挑戦中!教員6年目。

シチュエーション

 前回のブログは、中学生の「授業中にうるさくなりすぎるときがある」という自分たちの「課題」について、どのようにアプローチするのか考えます、というところで終えました。

 

 

 早速本日、中学生との授業がありました。授業アンケートに書かれた「気になること」を共有しつつ、本題の「課題」について話をしました。約9割の人が、「うるさくなりすぎるときがある」という趣旨の記述をしていたこと。その「課題」に対して自分たちで解決できるようになって欲しいこと。しかし、解決策の案まではなかなか出てこなかったこと、などを伝えました。

 

 

 そして、私からの提案として、「教室内のシチュエーションを設定する」というものを出させてもらいました。これはたとえば、「今日の教室内は『図書館』だよ」、「今日の教室内は『カフェ』だよ」などの状況を想定して授業をする、というものです。

 

 

 今のままでは「うるさい」の基準も人それぞれですし、「声量をコントロールする」という経験も乏しい生徒もいるので、全体で共有できるシチュエーションを設定し、基準を設けてみようと思い、考えてみました。

 

 

 シチュエーションを設定することに関して生徒たちの承諾も得て、「今日は会話が禁止ではない図書館ね(自習室などの会話禁止の場所ではない)」と設定して授業を始めてみました。

 

 

 結果としては、声量はもちろんですが、机やイスを動かす際に音が出ないように丁寧に動かしたり、移動の際も足音を立てないようにしていたりと、想像していた以上の効果がありました。

 

 

 このような変化の裏では、生徒たちの学び方や学びの質も変化しています。最後の「語り」では、「静かになった」ということで自分自身や自分の学びについてどのような変化があったか振り返ってみてください、ということを伝えました。

 

 

 今回は私がシチュエーションを設定して環境を整えましたが、最終的には、彼ら自身で授業中の雰囲気・空気感を構成していけるようになって欲しいと思います。生徒たちが、こんな感じでやるのも良いな、と思ってもらえて、今後に繋がるものになってくれていたら嬉しいです。