共につくる『学び合い』

新潟の高校で世界史の『学び合い』に挑戦中!教員6年目。

成長の機会を奪う

 昨日のブログを書いている間に気付いたことを踏まえて、今日の授業では「良いところ探し」を念頭において取り組みました。結果としては、最近ではスルーしてしまっていた「良いところ」もたくさん見つかり、より意識していかなければならないことを痛感しました。

 

 さて、2時間1セットの形に変更してみてからの生徒の意見としては、「分かりやすい」、「深くまで知れる」といった肯定的な意見が多く出ています。私の解説が入った分、やはり「分かりやすくはなる」のだと思います。しかし、よく考えてみると、「生徒たちの成長の機会」は奪ってしまっています。

 

 そもそもこれまでは、「教科書を読んで、理解して、互いに説明することでより理解を深める」ということを教科のテーマに据えていました。しかし、私が説明することによって、「教科書を読む」ということをしなくても ”ある程度" は理解できます。

 

 本校の生徒のレベルとしては、「教科書が読める・読めないの分岐点」レベルだと認識しています。そのため、「教科書を読む」という課題は、彼らにとってかなり苦痛だと思います。だからこそ、「先生からの説明が欲しい」という意見も出てくるのだと思います。

 

 今学期からは私がその意見を取り入れた形になりますが、「私が表舞台に立てば立つほど『生徒の成長の機会』を奪っている」ということは自覚しておかなければならない点だと思います。そして、この点も「語り」の中で生徒たちに伝えていかなければいけない部分だと思います。

 

 どうやったらより成長していくことができる環境を生徒と一緒に整えられるか、という部分が『学び合い』を通して成長していくことに関しては大切なのかもしれません。もっと勉強しなければいけませんね。