普段の積み重ね
とあるきっかけで、他の先生の授業クラスで指示を出す場面がありました。私はいつも通り、「〇〇分になったら作業をするので、時間までに準備をして、その時間には座ってください。」とだけ指示を出しました。すると、大半の生徒が、タイムリミットとして指示されている「〇〇分になったら」ようやく準備をし始めました。
こういった場面で、「普段の積み重ね」が出るな、と感じました。おそらくこの授業クラスは、タイムマネジメントに関しては教員が関与する形でここまで過ごしてきたのかもしれません。しかし、それでは「教員無しでは成立しない集団」です。
私は生徒たちに、
「早く座れ!」とか、「静かにしろ!」と私が指示するのは簡単です。
だけど、そのように言ってくれる人は皆さんが大人になったときは居ないと思います。
それなら、みんな自身でタイムマネジメントや、声かけができるようになっていなければいけませんよね。
どうすれば良いか、考えてみてください。
ということをよく伝えます。
こういった「価値観」や「評価基準」を示し続け、それを生徒と教員で共有することで、「当たり前」が出来上がっていきます。彼らが大人になって社会に出ていくとき、どのようになっていて欲しいのか。この部分について教員自身がビジョンを明確に持っていなければ、「価値観」や「評価基準」を示すことはできません。できたとしても、場当たり的な対応になると思います。
今回の機会で、改めて「普段の積み重ね」の重要性を感じることができました。自戒を込めて書き残しておきたいと思います。