共につくる『学び合い』

新潟の高校で世界史の『学び合い』に挑戦中!教員6年目。

「当たり前」を意識する時期

 「『当たり前』を意識する」。これは私のモットーになっていますが、この時期になると、より一層自覚します。

 

 『学び合い』の考え方で授業を1年間行い、次年度に入ると失敗する、という流れがあります。これは『学び合い』の書籍にも書かれています。ただ、これも「『当たり前』を意識する」ことで防げると思います。

 

 今年度の生徒たちの授業での姿は、「『学び合い』の考え方が浸透した姿」です。授業や「語り」を通して、『学び合い』の考え方を1年間伝え続けた結果、現在の姿になっていると思います。そのため、声かけや価値づけを少なくしても授業は成立します。

 

 しかし、来年度新しく担当する生徒たちは、『学び合い』の考え方については全く理解していないと思います。その状況で、「当たり前」に声かけや価値づけ、「語り」で『学び合い』の考え方を伝えないで授業をすると、バラバラになってしまうのだと思います。

 

 これを防ぐためには、しっかりと「今年度を振り返る」ということが大切だと思います。年間スパンで「今年度の振り返り」を行うことで、クラスの生徒たちや自分がどのように変化してきたか、成長してきたかが分かります。そうして生まれてきた改善点などを、来年度の生徒たちに生かす必要があります。

 

 結局のところ、「生徒の姿は教員の心の写し鏡」ですので、『学び合い』が上手くいかなくなるときは、「教員のおごり」があるのだと思います。今回取り上げたケースでは、「来年度も大丈夫だろう」という教員の慢心が原因だと思います。

 

 「『当たり前』を意識する」=「『当たり前』に感謝する。『当たり前』を疑う。」。これを大切にして、今から準備をしていきたいと思います。