共につくる『学び合い』

新潟の高校で世界史の『学び合い』に挑戦中!教員6年目。

失敗を恐れずにチャレンジする心

  本校の生徒には、スポーツの分野で全日本クラスの成績を収めている生徒や、すでにプロとして活動している生徒がいます。また、部活動でも県大会上位に進む生徒などもいます。そういった生徒は、『学び合い』の考え方に基づく授業をしている中でも、ものすごい動きをします。

 

 まず、課題に向き合う力が他の生徒と比べて高いです。課題解決能力が高い、と言えばいいのでしょうか。失敗を恐れず、思いつく限りの方法で課題に対処していきます。色んな失敗をしますが、結果的に、課題に対して高いレベルの到達度を残します。

 

 さらに、そういった生徒は視野が広いです。周りを見ることができ、困っていそうな生徒にサッと手を差し伸べたり、適切に対処できます。声かけに対しても、言われたから動くのではなく、周りを見て、どう動くか一旦自分で考えてから行動することができるような印象を受けます。

 

 こうした様子を見ていると、スポーツなどの分野で結果を残す生徒は、心構えからして他の生徒とは一味違うのかもしれません。それは『学び合い』の考え方に基づく授業の中だけではなく、日常生活の中から一味違うのでしょう。

 

 ダラダラと書いてしまいましたが、そういった生徒は、結局のところ、「失敗を恐れずにチャレンジすること」の重要性を、身を持って実感しているのではないかと思います。一方で、困難な課題に対してすぐに諦めてしまう生徒に対して、「失敗を経験しても成功する」という成功体験を、どれだけ持たせてあげられるか。そういった環境を設定し、たくさんチャレンジさせてあげられるか。こういった能力が、今後の教員に必要な能力の一つになると思っています。