共につくる『学び合い』

新潟の高校で世界史の『学び合い』に挑戦中!教員6年目。

遊び心

 最近、授業中のクラスの雰囲気が丸くなったというか、穏やかな雰囲気になっているように思います。要素としてはいくつか思い当たる部分はあります。授業の最初に説明を入れるようになったこと。小テストを実施するようになったこと。その他色々なマイナーチェンジをしましたが、その中でも一番大きいのは私の心境の変化だと思います。

 

 今までの授業では、『学び合い』のセオリーにこだわり過ぎていた部分がありました。「説明はしない」、「生徒への声かけ」など、セオリー通りに実施しようとしていました。しかし、それでは生徒の実態やニーズと合わないところが出てきてしまいました。その辺りのズレが、授業中の雰囲気に表れていたのでしょう。なんとなくですが、トゲトゲしい雰囲気でした。

 

 このままではいけないと思い、年末年始にもう一度『学び合い』の本を読み返しました。そうした中で、セオリーに囚われすぎていた自分に気づきました。『学び合い』は考え方なので、形にこだわり過ぎる必要はないのです。そのような気づきを得た私が心掛けていることは、「遊び心を持つ」ということです。

 

 声かけにしても、生徒のありのままの姿を見てあげて、冗談を言っているなら自分も冗談を言って盛り上げてあげる。楽しそうに学びに向かう姿を、「楽しそうだね」と評価してあげる。「こういうときはこう言わなきゃ」と形にこだわるのではなく、感じたこと、思ったことを「遊び心」を持って、そのまま表現してあげればいいんだ、と最近思います。

 

 こうした些細なことが、教室の雰囲気を丸く、穏やかなものにしていくのではないかと思います。「学び=楽しい」になるためには、全ての生徒にとって授業中が安全・安心の場となる必要があると思います。そのための私の役割、立ち位置があると思います。そこは常に追究していかなければならないと思います。気を抜かずに頑張ります。