共につくる『学び合い』

新潟の高校で世界史の『学び合い』に挑戦中!教員6年目。

こちらも幸せに

 「探究」3コマ目が終わったクラスも出てきました。各自が調べたレポートを持って、それぞれでグループを作ったりペアを作ったりして発表し合っていました。

 

 そんな様子を見ていて、私自身はニヤニヤが止まりませんでした。彼らが楽しそうに学びを深めている姿を見て、嬉しいのです。彼らは本当に楽しそうでした。


    「勉強は楽しいものだ」ということは、私の授業を通して伝えたいことの一つにあります。その願いが少し実感を伴って感じてもらえたのではないかと思います。

 

 さて、授業中の彼らの様子を見ていて気付いたことを何点か記したいと思います。

 

 

 ①自分の発表が終わってノルマを達成したあとに、自分から「ノルマ終わったから、私に発表してよ!」と言えている生徒がチラホラ見受けられた。

 

 

 「全員がノルマを達成する」ことが目標の一つにあったので、それを達成するために考えて行動できていた生徒が何人かいました。素晴らしいと思います。

 

 

 

②発表途中に質問されていたことに答えられなかった生徒が、自分からその部分について調べ直して答えていた。

 

 

 自分の内から「調べたい」という欲求が出て、自分で調べる。やらされてやる、覚えなくてはいけないから勉強する、というものの外に出て、「自分で調べる」ということができている、ということはすごいと思いました。

 

 

 

③まだノルマを達成できていない生徒に対し、スッと「タイミング良く」近寄る生徒がいた。

 

 

 レポートの出来に納得がいかなかったようで、ギリギリまで調べ続けていた生徒がいたのですが、その生徒が調べ終わった頃に何人かの生徒が近寄っていき、発表を聞いていました。それまでは誰一人近寄らなかったので、「全員達成できるのか?」と心配になった部分もありましたが、生徒たち同士では「分かっていた」ようです。そんな姿を見て鳥肌が立ちました。

 

 

 私が作成した課題は、「『探究』の授業」としては稚拙なものだったと思います。しかし、生徒たちが楽しそうに学びに向かう姿を見て、こちらもハッピーになりました。授業後の感想にも「たくさんの人と関わることの大切さが分かった」というものや、「人と違うことによってこれだけ『学び』が生まれることが分かった」というものがありました。総じて良かったのではないかと思います。これからもっとブラッシュアップしていく必要がありますね。