見て見ぬふり
今日の授業の「語り」で、久しぶりに厳しめの言葉をかけました。
2年生の授業で、非常に仲が良く、男女間の交流も上手くできているクラスがあります。クラスでの元々の仲が良いのだと思いますが、「分からない!教えて!」などの言葉を恥ずかしがらずに言える雰囲気がありますし、それを馬鹿にする雰囲気もありません。
しかし、今日の授業では、ある生徒がハッキリと孤立していました。前回の授業を体調不良で欠席していたので、課題の進み具合は遅れている生徒でした。勉強もあまり得意ではないようで、進めるスピードもあまり早くはありません。そのことは周りの他の生徒も分かっていると思いますが、その生徒だけ孤立してしまっていたのです。そして、課題は達成できていませんでした。
こういった状況を受け、終わりの「語り」では、厳しめの言葉をかけました。
普段は「この部分は直した方がもっと良くなると思うよ」という感じでみんなに伝えるけど、今回は「直さなければいけない」という言葉を使います。
私が使う「全員」という言葉は、「ほとんど」という意味ではありません。文字通り「全員」です。
今回の単元では、「全員」が分かっていたとは言い難いです。皆さんの様子を見ていると、それが分かります。
「見て見ぬふり」はダメです。自分から行動することが大切です。「見て見ぬふり」は「直さなければいけません」。
分かる生徒には伝わったと思います。次回以降、どのように変化するかをきちんと見守りたいと思います。
今回のクラスでの今日のような様子は、普段の生活の中でも見られるのかもしれません。今学期に入ってから、その生徒の欠席の数も増えています。孤独感からの欠席でないことを祈ります。
『学び合い』をしていると、こういったことを直視しなければいけない場面が多々あります。しかし、見えるからこそ対処ができます。私自身がこの状態を「見て見ぬふり」してはいけないと思います。できることを一つずつやっていきたいと思います。