共につくる『学び合い』

新潟の高校で世界史の『学び合い』に挑戦中!教員6年目。

「テストで点を取る」ために必要なこと

 本日でテストは全て終了し、部活も再開です。野球はいよいよシーズンイン!忙しくなりますが、頑張りたいと思います。

 

 

 さて今日は、今回の世界史のテストについて、普段の授業との関連性から振り返ってみたいと思います。

 

 今回のテストでは、これまでの課題であった「説明問題はできるが、一問一答が弱い」という部分に関しては、改善できたと思います。しかし、入試問題で扱っているような「オーソドックスな穴埋め問題」に対する処理能力は明らかに向上しましたが、担当教員のオリジナリティが加えられた「少し変わった出題方法などで問われる一問一答」は、正答率が低かったです。やはり「文脈依存性」は大いに関係がありそうです。

 

 上記のことを考えてみると、世界史Aは私が作問したので、自然と「『課題』と『テスト』の一致」ができていたのかもしれません。そのため、授業での頑張りがテストに直結した、と考えることも可能です。一方、世界史Bは、もう一人の担当の先生が作問されました。問われている用語は基本的なものですが、出題方法がユニークな問題がたくさんありました。そのため、「『課題』と『テスト』の一致」が上手くいっていなかったのかもしれません。

 

 ここでさらに「『課題』と『テスト』の一致」について細かく考えると、「『課題での問われ方』と『テストでの問われ方』の一致」というものが大きいのではないかと思います。他の先生が作られたテストに対応するためには、一つの問われ方だけでなく、いくつものパターンの問われ方を練習する必要がありそうです。つまり、「アウトプット」の応用力・対応力が必要だということです。

 

 

 上記を踏まえた上で、現在の「テストで点を取る」ために必要なことに対する「私の考えと今後の展望」をまとめます。

 

 まず、当たり前のことですが、「テストで点を取る」ためには、「インプット」と「アウトプット」が必要です。しかし、歴史系に限らず社会科の科目は、「インプット」と「アウトプット」を同時進行で行いづらいと思います。

 

 算数や数学、理科などでは、「インプット」と「アウトプット」が問題を解きながら同時にできていると考えます。それ故『学び合い』で教科の内容を理解することが結果に繋がりやすいのだと思います。

 

 しかし社会科では、「インプット」の時間は「理解・暗記」に当たり、「アウトプット」の時間は「問題演習」に当たります。私の経験上ですが、歴史を「理解・暗記」をしながら「問題演習」を同時に行うのは不可能だと思います。(もちろん、ある程度理解した上で問題演習はできますが、何も知識が無い状態での問題演習は厳しいと思います。)この辺りが、『学び合い』で「理解はしているのに点数が上がらない」ということに繋がると考えます。要するに、授業中に「インプット」はできているが、「アウトプット」までできていないのです。だから「アウトプット」の力が要求される「テスト」で点が取れないのだと思います。

 

 私の授業では、今学期から「単元『学び合い』」と「単元テスト」を導入しました。これによって、授業中は「インプット」を行い、単元テストに向けての勉強で「アウトプット」の練習ができるようになりました。日々の授業の流れの中で「アウトプット」の練習ができた結果として、一問一答の正答率が明らかに向上したのだと思います。しかし、ユニークな問題に対する「アウトプット」応用力・対応力は授業中に鍛えていなかったので、今回の世界史Bの独自問題のような変化球には対応しきれなかったと考えます。

 

 以下は、今後の展望です。

 まず、より効率の良い「インプット」と「アウトプット」の流れ・仕組みを考えること。また、「アウトプット」の応用力・対応力を向上させるための手立てを考えること、です。


   今はまだ、 具体的に「何をするか」ということまで明確にできていませんが、しっかりと向き合っていきたいと思います。

 

 

追伸

 上記のことは、冷静に考えてみれば「当たり前」のことですが、やはり社会科は教科の特性上、「インプット」と「アウトプット」は別物で考えなくてはならないのかもしれません。改めて自分の言葉でまとめることで、理解が深まりました。