共につくる『学び合い』

新潟の高校で世界史の『学び合い』に挑戦中!教員6年目。

11文字の目標

 本校は来週からテストです。すでにテスト範囲の授業は終わっているので、授業は自習にしています。そのときの生徒たちの様子を、「とても良いなぁ」と思いながら見ていました。

 

 ある生徒は、気になることがあったのか、スルスルっと移動して、「ここって、どういうこと?」と別の生徒に質問しに行き、納得したら「ありがとう」と言って自席に戻って勉強を進めていました。また、あるところでは、問題を出し合ったりしながら確認をしているグループがあったり、一人で集中して課題に向き合っている生徒もいました。

 

 生徒たちは、「定期テストで結果を出す」という、たった11文字の目標に向かって、それぞれにとってベストな方法を選択して学習を進めていました。そして、それを進めている間、「自分のことだけを考えていない」のです。周りの仲間を思いやって、必要最小限のトーンで会話したり、音を立てないようにしながら移動したりしているのです。その様子を見て、私は「とても良いなぁ」と思っていました。

 

 

 

 さて、こういった生徒の様子を見ると、やはり私の授業は「課題が多い」のではないか、と感じます。授業中の生徒たちの様子を見ていると、余裕が無いように思います。自習のときは、目標に向かって、各自のペースで学習に取り組んでいました。そして、生徒の様子を見ていると、ある程度の余裕を感じられました。

 

 しかし、そもそもが「課題の量」の問題では無いのかもしれません。こうやって振り返ってみると、私が考えなければいけないこと、やらなければいけないことがまだまだたくさんあります。生徒に勉強することなどを求めるのであれば、こちらも勉強しなければフェアではありません。テスト明けの授業に向けて、今から考えていきたいと思います。