共につくる『学び合い』

新潟の高校で世界史の『学び合い』に挑戦中!教員6年目。

「余裕」をどう生かすか

 テスト前になり、もう少しでテスト範囲が終わります。事前に授業時間数を計算し、それを基にペース配分を考えて課題を作成しているので、よくありがちな「テスト範囲が終わらない」、「時間が足りない」という状況にはなりません。「余裕」を持って授業を進めています。

 

 

 「余裕」といえば、授業中の生徒も「余裕」があります。生徒はこの3ヵ月間でかなり成長しています。『学び合い』を始めた当初は「勉強の仕方が分からない」という声が多かった面もありましたが、自分なりに課題への取り組み方のパターンができてきて、現在はしっかりと課題をこなすことができています。そのため、「余裕」が生まれているのだと思います。しかし、その「余裕」を「上手く活用できているか」という部分には疑問符がつきます。自分たちが成長して生まれた「余裕」を、余計なこと(私語など)に使ってしまう生徒が増えてきているのも事実です。

 

 その原因として考えられることは、「課題が簡単」なのでしょう。ここまでは「教科書レベルの文章を読み取る」ことを主眼において課題づくりをしてきましたが、その程度はこなせる生徒が増えてきました。今後は、「学習して分かったことを発信する」ということを主眼において課題づくりをする必要がありそうです。そして、課題づくりを通して、「全員が『学習して分かったことを発信』せざるを得ない仕組み」を作りたいと思います。

 

 しかし、正直なところ、これより先のレベルは私もどうなるか分かりません。現在のレベル(「教科書レベルの文章を読み取る」)までは、去年一年間の『学び合い』の実践を通して経験しています。つまり、去年一年間かかって到達したレベルに、今年度は3ヵ月で到達できた、ということになります。こう考えると、私自身も多少は成長しているのかもしれません。しかし、これ以上生徒を成長させるには、私もさらに成長し続ける必要があります。

 

 私の今年の目標は「挑戦」です。夏休み明けは未知の部分へ踏み込みます。変化を恐れず、生徒たちと共にどんどん「挑戦」していきたいと思います。