共につくる『学び合い』

新潟の高校で世界史の『学び合い』に挑戦中!教員6年目。

ここまでの授業での狙い

 本校は、昨日から期末テストです。今日は、世界史のテストがありました。まだ採点中なので、分析に関するまとめはまた今度にしますが、今回のテストまでの授業での狙いについてまとめてみます。

 

 今学期のこれまでの授業では、前回のテストの結果を踏まえ、「授業課題」として大学入試の過去問を追加して、問題演習の量を増やしました。

 

 理由は、私がテスト問題を作ると、私の担当クラスの生徒は「問題が簡単だった」と言い、もう一人の先生の担当クラスの生徒は、「問題が難しかった」と言うからです。もう一人の先生がテスト問題を作ると、その逆になります。

 

 このことは一見すると大したことではないように感じる方もいらっしゃると思いますが、私はかなり危険な状態だと思っています。何が言いたいかと言うと、「私の授業を通して、生徒に『バイアス』がかかっている恐れがある」ということです。

 

    私の作成した文章の「クセ」によって、その「クセ」に対応した読解力が強化され、私が作成した文章以外では「難しく感じる」。これが、もう一人の先生がテスト問題を作成した際に生じる「問題が難しかった」、ということに繋がっていると思っています。問題で答える語句は教科書レベルのものであり、どちらが作成しても同じなので、おそらくこの仮説は当たっていると思います。

 

 「私の作成した文章に適応した生徒が生まれてしまう」という問題を生じさせないために、「授業課題」として大学入試の過去問を課しました。多様な人・機関が作成した文章に触れ、その中で問題演習量を増やす。これが今回のテストまで授業での狙いです。

 

 この狙いがどのような結果に繋がっているのかは、テストの結果を分析してみないと分かりません。しかし、今回は「問題が難しかった」という声は聞いていないので、多少は良い結果に繋がるのではないかと思っています。