共につくる『学び合い』

新潟の高校で世界史の『学び合い』に挑戦中!教員6年目。

分析と反省

採点が終わりました。今回の分析と反省です。

【 結果と気づき 】
①自由記述の説明問題は比較的できていたが、本文穴埋め問題のような一問一答形式の問題の正答率が低かった。
②クラス間での点数差が大きい。
③クラス内での点数の分布差が大きい。

1つずつ、まとめたいと思います。

<①について>
 この原因としては、授業中では「理解すること」を求めているが、テストは「暗記力」を試すものになっていること。また、教員からの説明がないので、生徒の間で個々の要素の重要度が分けられていないことが考えられます。
 テストが暗記力を試すものになっているため、授業中の頑張りが点数に直結しません。そのため、授業中に頑張っている生徒が点数が低く、反発しながらも一人で努力した生徒の方が点数が高いという結果が生じています。これでは生徒のモチベーションも上がりません。しかし、他の担当教員との兼ね合いもあるため、オーソドックスな暗記力テストにせざるを得ません。この辺りは悩みどころです。現行の試験制度における歴史系の科目の宿命なのかもしれません。

<②について>
 この原因については、クラスの中の人間関係が点数に表れていると思います。グループを越えて情報の共有が行われているクラスは平均点も高いですが、グループに固執してしまっているクラスは平均点が低いです。この辺りはどのように声かけをしていくか難しいです。そのクラスの担任の先生の方針や個性も出るため、週2・3時間の授業では人間関係面で打破できない部分がありそうです。しかし、諦めずに関係性づくりをしていくことが大切なのだと思います。ここを諦めてしまっては、「子どもたちの一生涯の幸せ」を諦めてしまうことになると思うので頑張ります。

<③について>
 ①とも被りますが、歴史という教科の特性上、テストで高得点を取るには「覚える」という作業が必要です。「覚える」ということは個人作業に頼るところになってしまうため、

授業中頑張った生徒=点数が高い生徒

ではなく、

テスト勉強を頑張った生徒=点数が高い生徒

になってしまうという現象が起きます。そのため、テスト勉強を頑張った生徒とそうでない生徒の間で点数が開いてしまい、クラス内での点数分布がバラけてしまっています。ここを何とかしたいと思いますが、何か良い案は無いのでしょうか?もう一度、本を読む必要がありそうですね。



 分析としてはこのような感じになるでしょうか。今後はこれらに関する改善策を検討しながら授業を作っていきたいと思います。また、生徒の授業アンケートも取り、生徒の意見を取り入れながら進めたいと思います。