共につくる『学び合い』

新潟の高校で世界史の『学び合い』に挑戦中!教員6年目。

トレードオフ

 私は、毎回の授業の最初と最後で必ず「語り」をします。その際に話す内容は、生徒の様子を見ながら考えたり、こちらから伝えたいことなどを伝えるようにしています。

 

 

 今日の「語り」では、「トレードオフ」についての話をして、「教員がやると、生徒はやらない(できない)。生徒がやると、教員はやらない(できない)」ということについて伝えました。

 

 

 具体的には、「先生からみんなに対して『静かにして!』とか、『ちゃんと話を聞いて!』ということは簡単です。ただ、簡単なんだけど、先生が注意することによって、みんなで指摘しあうチャンスを奪ってしまっていることになるかもしれないよね。」という旨の話をしました。

 

 

 この話をしたあとの授業では、早速お互いに指摘しあって行動ができていました。この変化の早さはすごいな、と思います。

 

 

 こうしたことの積み重ねで、集団の「価値観」が形成されていきます。開始初期の『学び合い』の考え方に基づく授業では、このような「価値観」の形成が大切になると思っています。