共につくる『学び合い』

新潟の高校で世界史の『学び合い』に挑戦中!教員6年目。

「良いこと」だったので良かった

 先日、ある生徒から合格報告を受けた際、次のような言葉を言われました。

 

先生があのときに言葉をかけてくれたおかげで、

受験に頑張ることができて合格することができました。

ありがとうございます! 

 

 このように言ってもらえて非常に嬉しかったのですが、非常に複雑な心境でもあります。なぜなら、「私がその生徒を励ました」ということは覚えているのですが、どんなことをそのときに伝えたのか、細かい内容までは覚えていないからです。

 

 生徒にとって私の言葉が励みになったのであれば、とても嬉しいことですし、教師冥利に尽きます。しかし、肝心の私がどんなことを言ったか覚えていないので、疑問符が残ります。

 

 しかし、今回の件はすんなりと流していいものではないと思います。

 

 今回は「良いこと」だったので幸いでしたが、何気なく言った一言や、覚えていない会話の内容で、生徒に「嫌な想い」や「傷つけてしまう」ということもある、ということは常に念頭に置いておかなければならないな、と今回の件を通して再確認したからです。

 

 日常の中の些細なことでも色んなリスクを持っている、ということに自覚的でいるようにしていきたいと思います。