「良いこと」だったので良かった
先日、ある生徒から合格報告を受けた際、次のような言葉を言われました。
先生があのときに言葉をかけてくれたおかげで、
受験に頑張ることができて合格することができました。
ありがとうございます!
このように言ってもらえて非常に嬉しかったのですが、非常に複雑な心境でもあります。なぜなら、「私がその生徒を励ました」ということは覚えているのですが、どんなことをそのときに伝えたのか、細かい内容までは覚えていないからです。
生徒にとって私の言葉が励みになったのであれば、とても嬉しいことですし、教師冥利に尽きます。しかし、肝心の私がどんなことを言ったか覚えていないので、疑問符が残ります。
しかし、今回の件はすんなりと流していいものではないと思います。
今回は「良いこと」だったので幸いでしたが、何気なく言った一言や、覚えていない会話の内容で、生徒に「嫌な想い」や「傷つけてしまう」ということもある、ということは常に念頭に置いておかなければならないな、と今回の件を通して再確認したからです。
日常の中の些細なことでも色んなリスクを持っている、ということに自覚的でいるようにしていきたいと思います。