共につくる『学び合い』

新潟の高校で世界史の『学び合い』に挑戦中!教員6年目。

「知っている」ということ

 最近、改めて「コーチング」について学び直す機会がありました。もともとは大学時代に「メンタルトレーニング」に興味を持ったのがきっかけで、それ以来「コーチング」を意識しながら生徒と接するようにしています。

 

 改めて学び直して感じたことは、「傾聴」の難しさです。

 

 人間には「有能性の証明欲求」があるそうです。これは、「私は優秀なんだ出来るんだというところを見せたい見せつけたい認めて欲しいという欲求」のことです。これがあることで、ついつい生徒たちの話を遮って、「もっとこうしたら良いよ」とか、「こうするべきだよ」と言ってしまいがちだそうです。「教員あるある」なのかもしれません。しかし、それをグッとこらえて「傾聴」に徹することは、非常に重要です。

 

 そう言いつつも、私自身もなかなか難しいです。進路指導をしている際にも、ついつい生徒の話を遮って、「もっとこうすればいいよ」と言ってしまいます。そのたびに、「また言っちゃった」と思いつつ反省する。これの繰り返しです。

 

 しかし、こういった「有能性の証明欲求」があることや、「傾聴」の重要性を「知っている」ということはかなりのアドバンテージだと思います。「知っている」からこそ、それらを意識して行動できます。そして、何度失敗しようとも諦めずに繰り返すことで、自然と「傾聴」できるようになるレベルに達することができると思います。もしも「知らなかった」なら、運に任せるしかありません。

 

 私は、こうした小さな積み重ねが、必ず大きな差になると信じています。そして、その差がいつか「生徒のため」に役立つときが来ると思っています。