共につくる『学び合い』

新潟の高校で世界史の『学び合い』に挑戦中!教員6年目。

連休明けから鳥肌

 10連休のゴールデンウィークも明け、本日から授業再開です。今日の授業では、休み明けで少し抜けた部分も見受けられるかと思いましたが、そういった様子もなく、「全員達成」に向けて生徒たちは頑張っていました。

 

 そんな中、今日は授業中の生徒の様子を見ていて、鳥肌が立つ場面が2回もありました。それぞれ違うクラスで1回ずつありました。

 

 それぞれのクラスには、歴史が苦手なのか、なかなか課題が進まない生徒がいました。私は、「周りに聞けば済むのになー」と思っているだけで、特に直接声かけはしないでいました。その代わりに、全体に対して、

 

「 全員が『分かる』に移動するためには、もちろん自分もできなければいけないよね。自分で考えてうんうん唸ってできるなら、そのまま考えていてもいいけど、時間までに分からなそうなら、次の作戦を考えなきゃね!」

 

と少し大きめな声で声かけをしていました。

 

 その後、「課題の進みが遅い生徒に対して、周りを見れている生徒が助けにいくのかな、どうだろうな」と思って見ていたら、その生徒自身がおもむろに立ち上がり、分かる生徒のところに聞きに行ったのです。これまでの様子を見ている限り、自分から行動するのが苦手な生徒だったのですが、今日は自分から立ち上がって助けを求められていました。その一部始終を見ていた私は、連休明けから鳥肌が立っていました。

 

 今日は同じような場面を上記以外にも、もう一度見れました。同じように自分から行動するのが苦手な生徒が、自分から「教えて!」と言えていたのです。

 

 それぞれの授業の最後の「語り」の中で、その様子を伝え、「すごい」と思ったということを伝えました。

 

 「人に頼る力」。私の授業を通して身につけて欲しい力の一つです。「大人」になるためには必要な力だと思います。少しずつでもいいので、今日のように変化していって欲しいと思います。そして、私はその様子を見逃さないようにしていきたいです。彼らの頑張りを見守ることが大切だと思うので。