共につくる『学び合い』

新潟の高校で世界史の『学び合い』に挑戦中!教員6年目。

最後の授業での話

 テスト返却も終了し、続々と今年度最後の授業が終わっていきます。私は、最後の授業で、「大学進学のリスク」について、『学歴の経済学』などを基にして話をしています。

 

 私は「大学に進学するな」という話をするのではなく、「大学に『安易に』進学するな」という話をしています。大学進学を積極的に進める動きはありますが、大学進学に伴うリスクについては、誰も話をしてくれません。しかし、それでは子どもたちの将来に対して無責任であると思います。そのため、私はあえて大学進学のリスクの話をします。また、今後の日本社会についての話をして、就職時にどのような力が求められるのか、という話もしました。その話から繋げて、なぜアクティブ・ラーニングなのか、という話もしました。

 

 

 

 私がこのような話をするのは、私自身が社会に出てから困ったからです。「言われたことを、言われた通りにやる」ということはできても、社会に出たら「自分で考えて行動する」ことを求められ、去年は非常に戸惑いました。そういった経験を子どもたちにはして欲しくない。だから、学校段階から、「自分で考えて、自分で決める」という経験が必要であると思っています。

 

 こうした話が、どれくらい生徒に伝わっているかは分かりません。全員には伝わっていないことは確かです。ですが、何人かの生徒にはしっかりと響いているのも確かです。「『全員の幸せ』を願いながらも、全員には伝わらない」というジレンマですが、全員が幸せになって欲しいと本気で願いながら話ができたと思います。

 

 

 1年間、一緒に授業ができたことに感謝です。