共につくる『学び合い』

新潟の高校で世界史の『学び合い』に挑戦中!教員6年目。

今日の「語り」

 今回のテストでは、各授業クラスに「定期テストでクラス平均70点以上をとる」という目標を設けています。これと並行して、「クラスの平均点は、クラスのチーム力だよ」という話もしています。

 

 この例え話として、

 

 「人間には得意、不得意があるから、どうしても世界史が苦手な人がいるよね。

 もしその人が頑張っても50点しか取れないなら、得意な人が90点取れば、平均70点になるよね。

 こんな感じで、お互いの得意なところ、不得意なところを出し合って、みんなで補え合えれば、大きな力になると思うよ。

 でも、理想はみんなで良い点取れればハッピーだよね。

 そこを目指して頑張ろうね。」

 

 という話をしました。

 

 しかし、この話に対して、「50点しか取れない人を見下しているみたいじゃないですか?」と振り返りシートに書いてくれた生徒がいました。

 

 この件を受けて、今日は別の例を出しました。

 「この前の話を聞いて、『50点しか取れない人を見下しているみたいじゃないですか?』と振り返りシートに書いてくれた人がいました。

 私としては見下している感覚は無かったのですが、そのように伝わってしまったらすみません。

 別の例になりますが、体育祭とかで『クラス対抗全員リレー』みたいのがあるでしょ?

 そういうときは、勝利に向かって、足が速い人も遅い人も『お互い頑張ろうぜ』ってなるよね。しかも、足が速い人が遅い人に対して、『お前の分は俺がカバーするから、お前は全力で走ってくれ!』ってなるはずじゃない?

 そこで、『お前のせいで遅れるじゃんか』って言ったりしたら、見捨てたことになっちゃうよね。

 今回の話も前回の話も、『お互いの得意なところ、不得意なところを補い合って、大きな目標に向かっていく』っていうことについては同じだと思います。

 みんなで『定期テストでクラス平均70点以上をとる』という大きな目標に向かって、自分にできることをやりましょう。やり方はお任せします。」

 

 以上の「語り」を今日の授業の最後にしました。生徒たちは何か感じてくれたようで、いつもよりも引き締まった雰囲気で授業が終わりました。このクラスの生徒たちが、どんな結果を出してくれるか楽しみです。信じて待ちたいと思います。