共につくる『学び合い』

新潟の高校で世界史の『学び合い』に挑戦中!教員6年目。

押し付け

 本日、また失敗をしました。自戒の意味も込めて書きたいと思います。

 

 3学期に入ってから、授業の進め方を変えました。単元を任せる『学び合い』にし、単元の終わりのところで小テストを入れることにしました。今回の失敗は、この流れにこだわり過ぎてしまったことで、生徒の事情をないがしろにしてしまったところにあります。

 

 現在の授業は、授業内容についての簡潔な説明を10分程度で行い、そのあとの時間を「目標達成のための時間」とし、生徒に任せています。現在の授業目標は「全員が小テストで満点を取る」です。そして、単元が終わる時間の最後に小テストを行おうと考えていました。

 

 私としてはこれで上手くいくだろうと思っていましたが、生徒からしたら授業時間だけでは小テストのための勉強時間(いわゆる「暗記」に費やす時間)が足りなかったようで、ブーイングがきました。「せめて、単元が終わった次の時間の最初に小テストにして欲しい」という意見でした。

 

 ここで素直に受け入れることができれば良かったのですが、「その時間の中で完結させてしまいたい」という私の都合を優先してしまいました。ある生徒の振り返りシートには、「また先生の暴走がはじまったー」と書いてありました。

 

 しっかりと勉強して準備する時間が足りない中で、「全員で満点を取ろう」なんて無理難題ですよね。冷静に考えてみれば当たり前です。しかし、そこの判断ができなかった。私の失敗です。それなのに自分の都合を押し付けてしまった。生徒からすれば「暴走」ですよね。

 

 それに加えて、上記の生徒の振り返りシートにもあるように、「また」やってしまったのです。これまで何度も、私の理想や、『学び合い』のセオリー通りに進めたい、という自分勝手な都合を押し付けてきてしまいました。しっかりと反省しなければなりませんね。

 

 今回の件は自分の間違いであることは明らかなので、しっかりと生徒に謝りたいと思います。その上で生徒の意見を募り、より良い形を考えていきたいと思います。「折り合い」をつけられるのが大人。私も成長しなければいけませんね。