共につくる『学び合い』

新潟の高校で世界史の『学び合い』に挑戦中!教員6年目。

支えられているのだ

現在の学校に勤務して、今年度で2年目になります。現在の学校は、前任校と比べ、そもそもの仕事量が多いと思いますし、同じような仕事でも勝手が違う部分もあり、昨年度はかなり苦労しました。


2年目になり、ある程度の見通しを立てた上でやるべきことも考えられるようになったと思います。しかし、もっと実感していることは、私自身が「周りの先生方にかなり支えられている」ということです。


今年度のこれまでの年度初めの業務をやってきた中で、「あれ?これ、去年やってないぞ」と思い当たるものがいくつかありました。思い返せば、同じ学年団の先生方が手分けをしてやってくれていたものでした。


私が異動したばかりでドタバタしていたので、気を遣ってくださったのだと思います。ただでさえ皆さん多忙なのに、頭が上がりません。


さて、2年目としてできることが増えている分、私が「恩返し」や「恩送り」をする番です。しっかりとアンテナを張って生活していきたいと思います。

授業課題の一新

ブログを1ヶ月ほど放置してしまっていました。
今年度はブログの更新まで手が回るように頑張ります。


さて、新しい年度になることを口実に、これまでの授業課題を一新し、新しいものを一から作っています。


私のこれまでの「実践上の課題」は、「秋頃から徐々に『講義形式で授業をして欲しい』という声が必ずと言っていいほど出てくること」でした。


おそらく、授業課題が難しすぎて、「得意な生徒にフィットするもの」になってしまっていたのだと思います。私の中には「これくらいは分かって欲しいな」と思うレベルがあるのですが、それが高すぎるのだと思います。


年度末から『学び合い』の関連本を一通り読み返し、原点を確認してきました。その中の一冊である『学び合い』の失敗本にも、「課題の内容に凝りすぎて、難しいものになってしまっていた」というものが出てきます。


一旦、自分のこだわりを捨て、余計なものを削ぎ落としていくことが必要なのだと思いました。


これが「授業課題を一新する理由」です。


さらに言えば、授業課題に限らず、もっともっと色んなことを削ぎ落としていく必要があるのだろうな、と感じています。しかし、この辺りは、もう少し考えていきたいと思います。



もう数日で授業が始まります。どのように生徒たちが成長していくのか、楽しみでなりません!

目線を合わせる

 最近の授業で試していることがあります。それは、「目線を合わせる」ということです。

 

 小さな子どもに対して話しかけるときに、こちらが立ち膝になったりして目線を合わせることで、心理的な安心感を与えることができると、ある本で読みました。それを生かして、授業中の生徒の「目線に合わせる」ということをしています。生徒がどのようなことを感じているのか、もっと近い感覚を共有してみたいと思い、始めて見ました。

 

 

 具体的には、生徒が座席に座っている目線に合わせて教室内を見渡してみたり、動き回っている生徒の動線を同じ目線で辿ってみたりしています。

 

 

 これらをすることで気づいたことはたくさんあるのですが、一番面白かったのが、「思っていた以上に、生徒は教員(私)の動きを見ているのだな」と実感できたことです。

 

 

 座席に座っている生徒の目線の高さに合わせるようにすると必然的にしゃがむことになるので、遠くの生徒からは私の姿が見えなくなります。そうしていると、数人の生徒が「あれ、どこ行った?」というように周りをキョロキョロし始めます。そして、私の姿を見つけると、「あ、いた」というような表情になります。

 

 

 このような生徒が「教師のボディランゲージ」を見ているのだろうな、と思います。改めて考えてみると、面白いな、と思いました。

この時期になると

この時期になると、「このクラスでの授業もあと数回」というように、「終わり」が見えてきます。そして、私はいつもほんの少し「さみしい」気持ちになります。なぜなら、そのクラスが「良いチーム」だからです。


周りを見て手助けできる人、黙々と好奇心に応じて調べていく人、仲間と議論しながら深めていく人・・・。学びのスタイルは人それぞれだけれども、それをお互いが認め合っている雰囲気がある。そんなクラスと一緒に過ごせている時間が、私は好きです。


彼らは成長していくし、前に進んでいく。それは分かっているのですが、「終わり」が見えていることで、何となく「さみしい」のです。


今日の授業中の彼らの姿を見ていて、相変わらず「さみしく」なってしまったので、最後の語りでは、「変化を恐れないこと」について話しました。


振り返ってみれば、ほとんど自分に言い聞かせてたな、と思います。


「あと数回だけど、『変わること』を恐れないで。どんどんチャレンジしていこう!」


有言実行です。残りの期間も頑張ります!

全国『学び合い』フォーラム

本日、全国『学び合い』フォーラムにて、分科会を1枠担当させていただきました。


私が想像していたよりもたくさんの方にお越しいただき、感謝しかありません。


コーチングの理論と『学び合い』」というテーマで、私自身の原体験、「良い」指導、コーチングスキルと『学び合い』の親和性、などなど、盛りだくさんで話をさせていただきました。


私のルーツをこんなにも掘り返して、改めて考えてみたことは無かったと思います。おかげで、私自身の考えが更に深まりました。



また、こんなにも大規模な会を運営をしてくださった方々には、感謝しかありません。本来であれば、私もお手伝いしなくてはいけなかったのに、全くできずに申し訳ないです。


今回頂いた機会と学びを生かして、これからも楽しんでいきたいと思います!
本当にありがとうございました!

刺さる「語り」

 ここ最近、「語り」をしていると、「あ、これは伝わっているな」と感じたり、「あ、これは伝わっていないな」と感じることが多いです。これまでには滅多に無かった感覚です。

 

 

 これまでは「伝わってくれー!」と願いながら本気で語っていましたが、それではこちらからの「一方通行」だったのだと思います。

 

 

 こちらの「伝えたいこと」もあるのですが、「生徒たちが『必要としていること』」は少し違う、と言えば良いのでしょうか? その「必要としていること」に直面して「語り」ができたとき、「あ、これは伝わっているな」と感じます。むしろ、「刺さっている」と感じるくらいです。

 

 

 こうした変化は、自分の視点を「生徒たちの視点・気持ち」に近づけてみるように心がけているから生じたものなのかもしれません。現在は、「生徒たちがどのような状態にあって、どのようなことを必要としているのか」ということに関心が向いています。上述した感覚は、その結果なのかもしれません。

 

 

 しかし、この感覚に関しては、まだ「新鮮な感覚」があるので、「私のもの」になっていないと思います。気を抜かず継続していき、無意識のレベルでできるようにしていきたいと思います。

鋭意制作中!

 2月20日(土)にオンラインで行われる、「全国『学び合い』フォーラム」で、分科会を1つ担当させていただきます。

 

 テーマは、こちらになります。

コーチングと『学び合い』

~生徒の「やる気」を引き出すには~ 

 

 

 現在、発表用のスライドを鋭意作成中なのですが、なかなか苦戦しています。伝えたいことはハッキリとあるのですが、「伝わるように」・「分かりやすいように」と思えば思うほど、前のスライドを修正したくなってしまい、先に進まないのです。

 

 そこで、「リハーサルを重ねつつ、先に進めていく」という方法を試してみました。これが大ハマりで、遅々として進まなかったスライドの作成が、割とスムーズにいっています。

 

 あと1週間を切っていますが、皆さんにとって得るものがある分科会にしたいと思いますので、全力で準備していきます!