「ゾクッ」 の言語化
先日の記事で、「『ゾクッ』とする」という記事を書きました。
このときは「ゾクッ」とする感覚について言語化できていなかったのですが、何となく言語化できそうなので、この機会に言語化してみたいと思います。
「ゾクッ」とした場面は、授業開始から30分程度が経過して、ほとんどの生徒が立ち歩いて相談したりしていた場面でした。
今までの私であれば、「周りの生徒を気にして動いていてくれる生徒」や、「課題に集中して取り組むことができない生徒」がどのような様子か、ということに注意が向いていたのですが、そのときは、ふと「一人で課題に取り組んでいる生徒」に視線が向きました。そして、そのような生徒が一人ではなく、クラスのあちらこちらに5人ほどいることに気が付いたのです。
そのときに「ゾクッ」とする感覚がありました。
おそらく、『学び合い』を始めて4年半もの間、「見えていなかった生徒」がこんなにも沢山いたこと。そして、一番心に刺さったのは、「一人で課題に取り組んでいる生徒」たちの真剣な眼差しでした。
目の前の課題に集中して取り組んでいるその姿が、とてもカッコよかったのです。
このような生徒たちにスポットライトを当てられなかった自分自身の力不足に、ものすごく悔しい気持ちがありました。
こうした複雑な感情が、あのときの「『ゾクッ』とした」感覚だったのだと、今は思います。
それ以来、他のクラスでもそういった生徒にスポットライトを当てられています。そして、その影響も少しずつ出始めてきている印象です。その様子をしっかりと見守りつつ、私自身も成長していけるように努力したいと思います。