「中間層」の動き
今日の授業中に全体を眺めていて感じたことがあります。それは、「『中間層』の動きが良くなった」ということです。いわゆる「上位2割」の生徒だけでなく、かなりの数の生徒が周りを見て動いてくれていたり、課題について真剣に議論をしていました。
このような状態は、夏休み前ではなかなか見られなかった光景だったので、おそらく夏休み後に意識していることの中に、こうなった原因があるのだと思います。
改めて考えてみると、「きちんと『良いところ』を見て、きちんと『評価』すること」を心がけたことで、「中間層の生徒に対しても注目が置けるようになったこと」に原因がありそうです。
今までは、「いわゆる『上位2割』の生徒に対して伝わればよい」と考えて、かなり遠回しに様々なことを伝えていました。そして、私の視点も「上位2割」の生徒に注目していた気がします。
夏休みが明けてからは、「きちんと『良いところ』を見て、きちんと『評価』すること」を心がけています。そして、その際は「全体をまんべんなく見る」ことを意識しています。そうすると、「上位2割」の生徒の目立つ動きや、「反対派の2割」の生徒の気になる動きに注目が留まらず、「中間層」の生徒たちの「良いところ」が見えてきます。
その結果、きちんと「中間層」の生徒たちに対して肯定的なメッセージが送れるようになったため、彼らの授業中の動きが良くなったのだと思います。
以前、『学び合い』を実践されている先生方との会話の中で、「『中間層』の生徒の動き」について話題になったことがありますが、当時の私はそのことについてあまり理解できていませんでした。しかし、今は「そういうことだったのか」と分かる部分が増えてきています。
この感覚を忘れないように、体に染み込ませていきたいと思います。