共につくる『学び合い』

新潟の高校で世界史の『学び合い』に挑戦中!教員6年目。

「共感」の不足

 昨日のブログでは、「今年一番の授業でした」と書きましたが、良い面ばかりではなく、上手くいっていないクラスもあります。
2年生、多クラス展開、女子27名のクラスでの『学び合い』です。昨年度も、他クラス展開、女子のみ37名での『学び合い』は上手くいきませんでした。


 前々から上手くいっていなかったクラスですが、ついにこの前の授業では、「先生は何で教えてくれないの!?」や、「先生が教えた方が早いじゃん!」といった声が上がりました。そういった不満が出てきた以上、こちらの想いは彼女らには伝わっていませんし、この状態でこちらが何を言ったところで、聞く耳は持ってくれないでしょう。


 そこで、こちらからの一方通行になってもいけないので、授業アンケートを作り、実施してみました。すると、「分からないから質問しているのに、『周りの人に聞いてみな』と言われて、分からないから聞いているのに答えてくれない。」や、「質問に対して答えてくれない。」などの答えがかなりありました(半数以上の生徒が同じようなことを書いていました)。

 言い訳になってしまいますが、私は「考えた結果の質問」には答えるようにしています。「周りの人の力でも答えられる質問」(これ、どこに書いてあるの? この漢字、なんて読むの? などの質問)には、周りに聞くように促しています。他のクラスでは、それで解決することが多いですが、多クラス展開では周りに聞きづらいのかもしれません。そのため、周りに聞くように促す→聞けない→分からない→先生が教えてくれない・分からない、という循環に陥るのかもしれません。

 私の基準で判断してしまっていたことが、今回の失敗の原因であると思います。正直なところ、「教科書に書いてあるじゃん」とか、「私語ばっかりで、本気で考えてないからじゃん」と思ってしまっているところはありました。しかし、生徒は「助け」を求めていたのに、それを私の基準で判断してスルーしてしまっていました。これでは信頼を得られる訳ないですよね。

 まずはしっかりと「共感」し、手助けをしてあげる必要があります。そのあとで、「これって、どうすればできるようになるかな?」などのコーチング(解決策の提案)を行うべきだと思いました。多クラス展開という心理的な壁が、生徒たちには立ちはだかっています。その部分の「共感」が私に足りませんでした。

 次回はこの点に関して、きちんと謝ろうと思います。そして、再出発したいと思います。頑張ります。