共につくる『学び合い』

新潟の高校で世界史の『学び合い』に挑戦中!教員6年目。

最近のゆるーい目標

 最近のゆるーい目標は、「学習=楽しい」にシフトしてもらうことです。

 

 英語の「スクール」の語源は、古代ギリシア語の「スコレー」から来ていると言われています。「スコレー」の意味を生徒に質問すると、「スクール=学校」なので、それに関連する言葉を答える生徒が多いです。しかし、「スコレー」は「暇」という意味なのです。

 

 古代ギリシアの人々(自由人)は、奴隷を雇っていました。家事などは奴隷に任せていたため、自由人は「暇」です。そこで、広場に集まり、互いに議論を交わしていたとされています。ここから転じて、「スクール」の語源になったと言われています。

 

 この話の意味するところは、本来「学習(議論)=楽しい」ものである、ということだと思っています。古代ギリシアの人々(自由人)は、「暇」を潰すために「答えのない議論」を行っていたのです。それは、「楽しい」からなのでしょう。

 

 しかし、現在の学校ではどうでしょう。生徒に「勉強は楽しい?」と聞いたら、「楽しい」と答える生徒はどれくらいいるのでしょうか。それほど多くは居ないと思います。

 

 最近、この状況を打破したい自分がいます。勉強は本当は楽しいもの。これをいかに生徒に実感させるか。「勉強の楽しさを伝える」ことができるようになりたい。「学習=苦しい、つまらない、面倒くさい」から「学習=楽しい」にシフトしてもらえるような機会を与えたい。最近のゆるーい目標です。