共につくる『学び合い』

新潟の高校で世界史の『学び合い』に挑戦中!教員6年目。

提案型

 今日は、久しぶりに部活について書きたいと思います。

 今の私の指導スタンスを一言で表すなら、「提案型」となるでしょうか。とにかく「強制」はしたくありません。アドバイスするときも、「~してみたらどう?」などという形をとるようにしています。理由としては様々な要素があるんですが、一番大きいのは「私の指導によって、その選手の長所を消してしまう可能性がある」ということがあると思います。

 選手を指導する前に観察するという作業が生じると思いますが、そこには私の主観が必ず入ります。観察をしていると、「ここがダメだな」とか「ここ直したらもっと良くなるな」とか思うポイントがあります。ですが、それは私が感じたことであって、必ずしも正解ではないと思っています。(そもそもスポーツに正解はないのかもしれませんが、その議論は今回はしません)そのため、強制をしてまでも直させたりはしません。もしかしたら私の一言で、その選手の良さが失われてしまうかもしれないからです。しかし、それを恐れて何もしないわけにもいきません。そこで、「俺はこういう理由で、ここを直した方が良いと思うんだけど、どう思う?」というように提案をします。ここで気をつけていることは、「理由」を説明することです。「理由」に関しては、科学的な根拠であったり、自分の経験であったりしますが、「こういう裏付けがあるから、こういう風にしてみたら良くなると思うよ」ということを説明します。その上
で、「でも、どうするかは自分で決めてね」というように選択の余地を与えます。選択の余地を与える、という辺りは『学び合い』の考え方に近いと思います。要するに、選手が自分で納得した上で挑戦して欲しい、ということになると思います。そのための「提案」です。

 現在の私の指導スタンスは、このような感じです。選手にはこういった指導スタンスであることを理解してもらいたかったので、今日の全体ミーティングで次のように話しました。
 「バッティングやピッチング、体づくりとか色々なことがあるけど、今の自分のスタンスとして、それらを『強制』はしたくないと思ってる。あくまで『提案』です。最終的には君たちで『やるか、やらないか』選択していいよ。俺から情報を得たいと思う人はどんどん聞いてくれればいいし、まぁいいやって人は別に聞かなくていいと思う。でも、君たちからのニーズに答えられるだけの準備はしておく。色んなことについて勉強しておく。君たちがさらに高みを目指すために、俺の力が必要であれば、どんどん使って。」

 私のスタンスや、選手に話した今日の話が正しいかは分かりません。ですが、選手の力になりたいという気持ちは失わないようにしたいと思います。また明日も頑張ります。