共につくる『学び合い』

新潟の高校で世界史の『学び合い』に挑戦中!教員6年目。

「待つ」ということ

 今日は、昨日のクラス会議で話し合った解決案について試してみました。昨日の議題は「掃除を「きれいに」、「早く」、「丁寧に」行うにはどうすればいいか」でした。(初回だったので、発案は私がしました。)

 

 今回試したのは、生徒から出てきた「机を動かさないで掃除をする」というアイデアです。今まで机を下げてから掃除していましたが、机を動かさないで掃除をすることで、机を動かす時間を短縮しようという狙いでしょう。とりあえずやってみましたが、これが難しかったです。何が難しかったかと言うと、「あれこれ口出ししたくなる場面で我慢する」ことです。

 

 私はキチンとやりたいタイプなので、掃除もきれいにしないと気が済みません。今回机を動かさなかったので、生徒によっては机の下まで掃かない生徒がいるわけです。そこで「机の下も掃きなよ」とか、「もっとこうしなよ」と言いたくなるんですが、なんとか我慢しました。「生徒の自己解決力を育てるために、口出し(命令)してはいけない」ということは分かっていても、言いたくなってしまう。普段気を付けていてもこの状態でした。生徒のアイデアを尊重するには、こちらも我慢をして「待つ」ということが必要だということを再度実感しました。ただ、そのままにしてはいけないので、一歩引いて「机の下も掃いてくれると嬉しいな」とか、「もっとこうしたら、よりきれいになるんじゃないかな?」など、提案の形で接しました。コーチングやアドラー心理学の考え方を応用して声かけをしました。命令や指示ではなく、こうした声かけを自然にできるようにしていきたいと思います。

 

 今回掃除をした生徒に、やってみてどうだったか聞いてみましたが、悪くない感想が返ってきました。あのとき口出ししなくて良かったです。とりあえず今後も様子を見てみたいと思います。