共につくる『学び合い』

新潟の高校で世界史の『学び合い』に挑戦中!教員6年目。

Active Learning Patterns

 本校では、授業改善に向けた職員向け研修会を定期的に行っています。今月の21日には第3回目の研修会が予定されています。本日はその研修会で使用される予定の「Active Learning Patterns(アクティブ・ラーニング・パターンズ)」(以降、 ALP と省略します)の先行体験を行いました。

 

 ALPとは、「アクティブ・ラーニングを日々実践されている先生の経験則から、主体的な学びを引き出すための考え方や振る舞い方、授業のしかけなどを45のコツとしてまとめたもの。教科や経験の垣根を越えて、本質を共有し合えるようにつくられています。(説明より引用)」というものです。教員の授業のノウハウとはなかなか伝えづらいもので、中には無意識のレベルで行っているものもあります。しかし、ALPを用いてそれらを言語化・具体化することで、それぞれの項目について、教科の垣根を越えて共有し合うことができます。

 

 本日は、ALPを「研修会で使用するための事前研修」が行われ、私を含めて数人がそれに参加した形です。やってみた感想ですが、非常に良い印象を受けました。現在の『学び合い』では、授業の進め方はある程度パターン化されています。そのため、私は授業の進め方についてのある程度のノウハウを所持しているという状況でした。しかし、それでも不足していた「より良いものにするために意識すべきポイント」や、「全く意識していなかったポイント」が浮き彫りになりました。また、それぞれの先生方によって意識しているポイントは異なるため、自分が苦手としているポイントを得意としている先生もいます。そうして出てきたそれぞれの課題を、話し合いながら共有し、活用できるようにすることがALPによって可能になります。研修は、個人作業で自己分析を行い、その後にグループで情報共有をする、という流れで進みます。

 

 私が特に苦手としている項目は、「動き出すきっかけを作る」という項目の「とっつきやすい課題を作る」という点。また、「自分を超える挑戦をする」という項目の「超えるべきライン(目的を達成するために、目指すべきクオリティをどこまで引き上げるべきなのかを、参考になる事例を引き合いに出しながら共有する)」という点だと把握しました。

 

 このようにして、普段「無意識のレベルで行っていること」や「意識していなくてできていなかったこと」などを把握することは、非常に大切だと思います。21日に職員全体で行う研修が有意義なものになるように頑張りたいと思います。

 

 *ALPはベネッセなどの企業や大学教授などが連携して製作したもので、ベネッセに連絡してみると道具などをレンタルできると思います。(本校はベネッセ経由でレンタルしました。)興味がある方はぜひ行ってみてはいかがでしょうか。