共につくる『学び合い』

新潟の高校で世界史の『学び合い』に挑戦中!教員6年目。

あえて消極的になる

 本校は県から指定を受けて授業改善に力を入れているため、いわゆる「アクティブ・ラーニング」が取り組みやすい状況にあります。また、管理職による授業参観も定期的にあります。先日は管理職に『学び合い』を見ていただきました。その後、教頭から「声かけが多い気がした。私が生徒ならうるさく感じてしまうかも」と指摘を受けました。

 

 この原因をしばらく考えてみましたが、おそらく、生徒を信頼できていなかったのかもしれません。授業中に声かけをしていないとどうも落ち着かなかった自分がいました。先ほどの指摘を受けてからは、「あえて消極的になる」ことを念頭におき、生徒の活動を見守っています。すると、不思議と生徒の動きがいつもよりも活発になっているように見えます。これは新しい発見でした。おそらく、生徒たちの『学び合い』のレベルは、私の想定よりもはるかに上だったようです。「生徒を信頼する」。言葉にすればこれだけですが、なかなか難しいですね。

 

最近は上教大の赤坂先生の学級経営のウェブ記事を読んでいますが、その中に「学級経営の成功の秘訣は、教師のリーダーシップの意図的な変化が重要だ」とありました。最初はピッチャーとして子供たちに投げかける。集団が成長したらキャッチャーとして子供たちの行動を受け止め、励ます。次の段階では監督として子供たちの行動を見守り、失敗したときの改善策を考えさせる。最終段階としては応援団として子供たちの行動を応援し、ともに喜び、悲しむ。というものでした。

 

これをもとに考えると、私はピッチャーとして動き過ぎていたのでしょう。本来、生徒を信頼していれば、とっくに私はキャッチャーか監督の役割で良かったはずです。でも、それにここで気づけたことは大きいと思います。『学び合い』だからこそ、こうして子供たちの成長に気付け、私の成長にも気づけるのかもしれません。

 

毎日が勉強。同じ日なんて1日もないと思います。毎日楽しいですね。明日はどんな成長が見れるのだろう。それを楽しみにしながら明日も頑張りたいと思います。