共につくる『学び合い』

新潟の高校で世界史の『学び合い』に挑戦中!教員6年目。

学びは「楽しいもの」

 昨日の振り返りシートに、「分からないことを調べると、さらに分からないことが出てきて嫌になった」と書いてくれた生徒がいました。このことについて思うことがあったので、まとめてみたいと思います。

 

 

 私自身の考えですが、「学びは『楽しいもの』」であると思っています。しかし、ここまでの学校教育では、「分からない=ダメなこと」と見なされてしまいます。それによって、「分からないこと=ダメなこと」という価値観が子どもの頃に形成されてしまいます。それ故、「分からないことを調べると、さらに分からないことが出てきて『嫌になった』」となるのだと思います。

 

  しかし、「分からないことを調べると、さらに分からないことが出てくる」ということは当然です。それこそが「本当の学び」だと思います。したがって、ここで問題なのは、「分からないことが出てきて『嫌になった』」という部分だと思います。「嫌になる」必要はないと思うのです。本来は「分からないことが出てきて『ワクワクした』」とならなければいけないと思います。

 

 「分からないこと=良いこと」となるには、「分からないこと」が認められる雰囲気が必要です。「分からないことは当然で、その課題をどのように克服するか」ということに着目する必要があると思います。


    私の『学び合い』の授業の中では、そういった雰囲気づくりをしていきたいと思っています。「学びは『楽しいもの』」ですから。

 

 

追記1

   今日の授業では、上記のことを自分の言葉で「語り」ました。生徒はいつもより積極的に学んでいたと思います。「分からないこと=ダメなこと」ではない。これは何度も伝えていきたいです。そして、「分からないこと」という課題を解決するために、仲間が必要だということ。これも生徒に実感してもらいたいですね。



追記2

 「分からないこと=ダメなこと」という価値観を形成してしまう現状の学校教育について、どうしても疑問を抱いてしまいます。この辺りをどのように打破していくか。これからの学校教育について考えていく上では、避けては通れない部分だと思います。